全体で見るんじゃなくって部材で見るようになると、撮る場所がいっぱい増えたよ!って話

この仕事をはじめてからファッションに興味が深くなった。メイクも、ネイルもそうだ。

 

正しくは、視力がついたとでも言うべきか。以前は、アイドルとかモデルを見てもなんとなく全体で「うお、可愛い!」とかそんな程度のつまらない判断基準しか持ち得てなかった。

ファッションそのもの自体への興味が極めて低かったということもあるし、現時点でも自分に対してのそれは酷いものだと自覚はある(苦笑)

 

その反面、好きなものに対しては細部まで見れる余裕があった。

たとえば車なんて、どこのタイヤを履いてるとかホイールがどうだとかエアロに云々・・。

要は知っているかどうか、で見られる深度が変わるということ。至極当然の話で大変恐縮です。ここがこの記事のハイライト、これ以上深い話は出ません(笑)戻るボタンを押すなら今です。

 

 

女性がお出かけをする際の労力、これは男性のそれとはまったく比較にならない。

メイクを知れば、女性と対面した際メイクに目も行くようになる。初デートの際、女性のメイクを見て、相手の気持ちがだいたい判るようになる。

相手の立場になって物事を考・・おっと話の趣旨が逸脱しそうなので、これはまた別の機会に(笑)下世話な展開が予想されるのでオフ会向きかな(苦笑)

 

 

えー、発展させますと、スタジオをやっている人ならわかることの一つ。撮影パターン。壁。

ロケーション数についてはすごく考える。ひとつのところでもいくつもの撮れるパターン数を考える。

それでも、どうしても壁の数は限られているから、パターン数には上限がある。だから屋外の撮影は楽しい。楽しいんだけども、スタジオ屋的な目線で見られる人ばかりではない。(それが良い悪いは別の話として進めます)

 

全体を面で風景を見ちゃうと、パターン数は1。点として捉えればもう少し稼げる。

ではストリート撮影でめぐる際、何を見て判断しているか。僕の場合は材質ってのが大きい。鉄なのか、石、木。そしてそのコンディション。風合い。

錆を推すにも理由があるわけです。そこからの組み立て。

 

この組立にもパターンがあって、縦構図・横構図、それに寄り・引き。それぞれにルールめいたものがあってパターンがあって、迷う間もなく、迷ったらそれこそ全パターンをさっさと撮ります。

 

ここで重要な要素はスピード。

露出なんてものは訓練でどうとでも補えるものだし、実際にモデルを配置して撮影をはじめる前にざっくりとしたデータは得られる。

いざとなってバタバタせずに事前準備があれば少しは間に合う、ライブビューで確認して露出を得るのも便利かつ素早い。

 

大事なのは表情とか構図とかポーズとか、シナリオ。そこに注力するために露出設定なんかはさっさと終わらせたい。

そう書くとカッコいいけど、なかなか決まらないときもある。それも事実。なので日々そのことばっかりを考えて街をあるけば、少しは身になってくることもあるわけです。

 

 

帰り道、町をあるきながらエア撮影しつつでもOKですよ。「ここはサイド光」「感度は400かな」、実際に帰宅後に修行に出ちゃっても良いわけです。場数がものを言う本番、僕は現場、本番はスマートにいきたい。そういった性癖とお考えください。覚えも悪いので日々のイメージング作業を人より多くやってて、どうにか成り立つ感じ。

 

 

星野くるみと現場への移動中。ある駅構内にて。

 

 

つかつかと歩き、「人いないなー、無機質で良い具合」そう感じた瞬間手はカメラに。様子を伺いながら、手元でカメラ操作、「こんなもんかな」と露出をあわせて撮影をするモードに。この時点ではまだ撮るってことは内緒。偶然を引き寄せたいので、チャンスは1度。

 

少し歩を緩めて2人の距離をとる。星野くるみを先行させる、程良い距離をとったらば「おくるさん、撮るよー!」でクルッと振り返った瞬間をみて「おりゃ!」。

ご利用は計画的に

 

 

一発撮ったらさっさと後にする。

星野さん、いつも不意打ちスミマセン。でも、だんだん彼女も僕が不意打ちを放ちそうな場所は予測も出来ていることだろう。写真は予測が大事。撮るほうも撮られるほうも。

相手のことを知り、考え、予想して撮る。予想は裏切りにも活用できる、良い裏切りほど愉快なものはないし、何しろ偶然や意外性といった要素が好結果をもたらすこともある。偶然も必然、なんて大それたことは言えた立場ではありませんが、準備は大事ってことで。

 

 

撮影会では露出合わせの時間を設けております。ハイスピードを趣旨とした開催でないかぎりご安心ください(笑)

ですがハイスピード展開を独自で仕掛ける人にも優しく対応できる星野くるみであります。

 

 

事前に思考して準備して結果を出す、移動中はスマホを見るふりをしながら別のことを妄想していることが多いのです。

 

秋ですね、撮影ってやっぱり楽しい!


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