奄美大島に抱かれて参りました。最高のロケーションの数々、サマポとエレジーに満ちた島。
加えてオシャレで静寂に満ちたとっても贅沢な場所だと改めて確信。本当に最高な一週間でした。
一刻も早くその模様をお届けしたいなと思っておりますが、ご存知の通りの筆不精。恐れいります。写真ももちろん充実の開催でありましたが、それはバッターボックスに入ったカメラマン側の写真のほうがより魂がこもっているでしょうから、先陣はお譲りするとして、、とりあえず側面的なことを中心に備忘録を書いてみます。
奄美大島にて。#サマポ への序章!?#うずらフォト #星野くるみ #奄美大島 pic.twitter.com/JrtAY1tP7d
— hatchworks@被写体募集中 (@hatchworks_info) February 18, 2016
奄美大島は絶好のロケーションの宝庫
首都圏を中心にほぼ毎日何かしらの撮影会が展開されている今日この頃。
ポートレートファンにとっては超絶便利で素敵な時代。デートコースから観光地まで、舐め回すように写真の現場として駆りだされては定番や鉄板のスポットにたくさんのカメラマンやモデルが投入され。その中で研鑽されていく技術と技量と矜持に写真。
SNSでも切磋琢磨する大勢の方々の写真に活力をもらいながら仕事中も写真のことが頭を離れない、、、そんなカメラマンのピュアな姿に勇気づけられています。
そんな日常をポーンと離れて、南国でえいや!とやってみようというのが、今回のテーマだったりもしました。
非日常に身をおくということ、ロケの撮り方ってご存じですか?
普段は制作とは別個の営みになるみなさんを、商用撮影ライクな感覚で時間を過ごせることの楽しさ。写真のことのみを考える、没入できる物理的環境と南国タイムの魔力。そんな恩恵のもとにいろいろチャレンジしてみよう!それが遠征ロケの楽しさ、魅力ではないでしょうか。
これは参加してみた方ではないと、すぐにイメージしづらいところではありますが、普段の部数制なんかを軽く超越した制作に最適な環境での撮影ができちゃうスタイル。まさに、めちゃんこ撮るっきゃない体制。やみつきの理由です。うずらフォト的にはレギュラー開催で培った数々のノウハウと苦境にめげないガッツと技術をフル稼働させる舞台が欲しい!ということで遠征企画が位置づけられます。
そんな南国大会でございます。
ロケーションの話で限定すれば、そりゃあもう最高です。世界遺産間近とも言われる場所の数々、実際にそれらを千切っては投げ、ちぎっては投げと贅沢に進行。普段なら、ちょっとした影や岩、コケ、鉄、錆で「うおおおおお!」としている我々からすれば、異常事態といっても過言ではないくらい。
そんな全部入り大会でした。
目的地はおあずけ、挫けず反撃
今回の予定地のひとつでもあった加計呂麻島。
あいにくの天候不良により予定タイミングで出航せず断念。しかしながらそこで終了するわけでもなく、目的はあくまでも写真撮影であるとの檄のもと再開。結果的にパターン数を稼ぐべく脳みそに汗をかくことができ、良い展開に。みなさま、ありがとうございます。
これが観光旅行であれば、目的地にアプローチできないことは致命的なダメージ。
今回我々は写真撮影、ことポートレート撮影をメインテーマとした部隊。ともあれば、そこにモデルがいれば最高のステージ!と、うずらフォトがはじまって以来唱え続けてきたテーマを実践するチャンス。
それにしても奄美大島が現場、どこだって普段に比べれば贅沢な現場に違いないわけです。
泣き言なんて出る以前の問題、主役である星野くるみをいかに撮り上げるか、その始末こそがメインディッシュ。
急遽プランニングの変更が入るも、一行は朴訥と深みへと没入して参ります。
雨天時パターンの計画はもちろん準備します。実際に回るシーン数の2、3倍程度は持っておくとフレキシブルな対応ができて便利。
今回、本当にお役立ちアイテムだったものがこれ。
詳細はこの記事から御覧ください
めまぐるしく変化する場面や天候に対応するには、のんびりとやれるスタジオ戦とは違ったアプローチが必須。
照度を補うための照明機材の種類はさまざまながら、そこに時間という制約が加わると、途端に難易度が増し慌ててしまうもの。
習熟度次第と言ってしまえばあまりにも救いようがないところですが、扱いやすい光を持参するということはカメラマンにとってこういう現場ではとっても便利なものとなります。改めて予測からの準備といった段取りが重要だと痛感した場面も多々ありました。
レギュラー開催がもたらす多彩で見過ごせないことの数々
毎開催ごとにいろいろと頭を抱えてアイデアをひねり出しております。
企画という一言で済ませられることもあったりしますが、毎度隠れテーマがあります。ストリート、公園、背景紙、ハウススタジオ、ロケ撮影。奄美大会に向かう流れでも、実は本開催の予行演習となるような段取りでプログラムを組み立ててたり。
出演者にとっても開催ページの内容は台本的な意味合いも。上手な人はそれをコミュニケーションに活用していたり。
うまく掴んでますよね、流石だなーって思います。
至るところに南国感が満載。何も観光ガイドを見なくても、どこでもどうとでも出来る懐の深さがヤバイです。
下手したら、都心開催同様に徒歩展開のほうが写真的に美味しい場合もあるかも、なんて思いました。
移動が大好きな人もいますが、移動ばかりでは良い写真も撮ることはできません。そもそも移動ってなんだ、、、長考に入ってしまいそうw あくまでも主体はポートレート。
その背景のために移動時間を重ねることの意味、それを深く考えました。もっと背景を、パターンを、貪欲に撮りたくなる島です。
都心展開のストリートで機敏性を習得し、構図・絵作りの筋力を鍛え、サマポやエレジーで表現力のアンテナを磨き、スタジオ戦では屋外にも通用するライティングの妙を習得し、遠征ロケでテクニックを試す。
撮影会 虎の穴じゃありませんが、ワークショップさながらのプログラム構成となっております。
上手になって当たり前と常連さんには言っていただけます、ありがとうございます。
見つけ次第、すぐ構成し、撮る。
ハードコアな展開を南国で展開できたらいいなぁーと、改めて思い返しました。
なかなか難易度の高いことを・・なんて思われそうですが、現場取材の場合は基本的に終始そんな具合なので決して不可能なことでもありません。
事前にそういった展開で行くとお伝えしたうえでのことなら「やれるぜ!」って方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本当に数歩、数十歩と歩を進めるごとに背景がめまぐるしくかわります。
この贅沢さこそ、奄美大島の魅力ではないでしょうか。たくさん撮りたい、枚数じゃなくパターン数を稼ぎたい。次回開催時は、おそらくそんなテーマのもとに展開します。おそらく都心での開催も、この居合い抜き戦法が鉄板な気がします。
市街戦も、南国でうずらフォトをやれた喜び
まさかに備えて準備せざるを得ないのが、雨天をはじめ天候に大きく左右される屋外ロケの難しさ。
名瀬中心展開想定であったため、幸か不幸か今回ようやく雨天パターンのバリエーションをお披露目できることに。中野・高円寺界隈でとことん鍛えぬいてきたストリート展開。
派手なロケーションをめぐるスタイルとは違ったスポットや光の状況を探す系なストリート撮影。
奄美大島でもこれをやれたのは超絶幸せでした。参戦カメラマンも猛者揃い。
対応力とクリエイター魂に現場は高まります。モデルに火をつける、そんな撮影は会を盛り上げます。
やはりカメラマンは魔法使いなんです。
リゾートだからこその、ザッツな写真も当然OK。
でも、うずらフォトならではの毛色は欲しいところ。
今回はどんな力作が見れるのか、今からドキドキしています。前回開催時には存在しなかったエレジー枠。
今回はあるかなぁ。シーンは多々ありました。むしろ僕の中では奄美大島はエレジー制作に抜群な場所でした。
https://twitter.com/uzraphoto/status/698259006997966848
奄美最終日♡いい感じの雰囲気で進行中です(^^)!開催1時間でロケーションいっぱい回って撮影できてます!うずらフォトが来たことを優しくお出迎えてくれるような天気でとってもハッピー♡今日も最後まで撮影頑張ります! pic.twitter.com/4LOFvh5CZa
— 星野くるみ (@kurumin_tuna) February 14, 2016
観光ガイドに載っていない場所に出会えた
58号線から車で1分以内、超絶余裕な場所で大好きな一枚を撮ることができました。
いかにも奄美大島って感じのそんな場所ですが、アクセスは超絶簡単。過酷な現場感をこめた写真を、さくっと撮れるのもテクニックのひとつではないでしょうか。
まだまだ知り得ない素晴らしいロケーションの数々が隠されています。
今回の南国大会を経て、シーンの見つけ方・組み立て方・切り取り方の修練ができ、さらに絵作りの筋力が鍛えられたハズ。普遍的なテーマや色合いからの立脚、記録と表現の使い分け。予測や洞察を鍛えることにも大きく好影響を甘受できた本開催。次回以降のレギュラー開催にも必ずより一層の厚みができたと充足感に満ちた開催でした。
まずはスナップを中心にお届けいたしました。順次開催中のメイキング写真もご紹介して参ります。遅筆はご容赦ください。
おしまい。