○○したいから写真を撮る、日常のワークフローを撮影会にフィードバックするといろいろ捗る件

パンフレットにフライヤー、広告にウェブ、オーディション甩などいろいろな媒体をつくるために写真を撮る、こんな日常を過ごしています。

この経験を撮影会により良い形でフィードバック出来無いものかと日々頭を悩ませています。たぶん写真のお仕事だけじゃなくて、各分野や業界でも当然のように行われていることなわけですが、ついつい撮影会現場に立つと撮影する楽しさが先行しちゃって、忘れがち。その点を上手に補うよう暗躍するのも、変態撮影会の主催の役目かなーっと思ったので記事にしてみます。

 

なぜ僕は君を撮影し、そして どうしたいのか

撮影目的というかゴールが超絶明確な案件ほど、より仕上がりを追求しやすい、無駄な時間を浪費しないなどの良い点があります。ゴールが決まっていないことが決して悪いことでもありません。より良いものを求められて・ぜんぶお任せしたい・写真の仕上がりでイメージを固めたい・・いろいろなケースがあります。

 

 

目的やゴールなんて人それぞれ、自由でOK牧場

撮影会に参加される場合、カメラマンさんごとにゴールはそれぞれ。

またクライアントが存在しての撮影、といった訳ではありませんから好きに撮れば超絶OKなのも魅力的なところ。日頃お一人でセッティングされている方などは、撮影会だと勝手にホイホイやってくれちゃう、というところに感動していただけたり。わかります、わかります、僕自身 うずらフォトの撮影会で撮影したいですから(笑)

 

撮ったあとの良し悪しだって、カメラマンの自由

で、撮影後のセレクト。

このセレクトというのも、どうしても自分の好きなように!のみでの抽出だと傾向が似てきちゃいがち。顔の向きだったり、ポーズだったり、シチュエーションだったり。それ自体には何ら問題はありません。

 

 

 

突然現れる難関、それが構成(シナリオ)

ちょっと難しかったりするのが、写真をまとめて何かをするとき。

たとえば・・

  • ブログ
  • スライドショー
  • プリント

この辺で複数枚を利用して、流れというかストーリー、シナリオが介在するようになったとき。セレクトにも別の意味合いがでます。

全写真、バッキバキの日中シンクロで良いものか、、全部正面で良いかしら、全部アップだけでいいのかな。ここではじめて第三者的な目線になれるって方も多々いらっしゃると思います。

 

撮影者の思惑が伝わるか、またそれは第三者にも興味深いか

 

この写真を見たことで○○に感じるだろうから、次の写真はこうして○○に思わせて、、ここでは強烈にメッセージを伝えたいから云々。

 

このシナリオづくりは撮影とは別スキル。思った以上に苦戦しちゃう人もいるのでは。

市販されている写真集などを見た場合、写真ばかりに目がいってませんか?このシナリオというもの自体も商品です。そこもちゃんと味わって、自身のパワーにしちゃいましょう。

 

気にする人はSNSの自分のタイムラインにも美学をもっていますし、アップした写真のサムネ、その並び、傾向にも意識は向かいます。少なくとも僕ともうひとりはその件で一晩語りましたので、絶対にみなさんもそうですよね。

 

盗むべきはシナリオかもしれない件

週刊誌のグラビアも同じで、数ページながらも(逆に言えば濃縮、四コマ漫画的な)シナリオは学べます。ちょっぴりエッチな雑誌などはこの辺への力の入れ具合が違うと感じています。写真そのものの力と、その写真の並べ方の力。後者を意識する人は強烈に上達が早いです。

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撮った結果から組み立てる作業の恩恵
自分が撮ったので言い訳できない

構成力、この力がついてくると撮影現場での動きやヒラメキも随分と違ってきます。実際に写真集を作るまでいかなくても、エアー写真集を刊行するくらいの気分で、なるべく多くのパターンを撮れたほうが絶対良いですよね。

 

知人に写真の上達方法を聞かれても、やはり撮影→構成といった制作作業をしろとアドバイスします。もちろん撮影するという部分を研ぎ澄ませていくことも超絶重要だと思います。登る山は同じ、そのルートが違っているとお考えください。

考え方はいろいろです、だから面白い!

僕の考える自由は、この登るルートがいろいろある部分の自由を指して、面白いと感じています。何かの言い訳としての「自由」を推奨するポジションには立っていません。

 

みなさまが撮った結果をスライドにしちゃう修行

うずらフォトでは、開催の模様をブログでお伝えする形とは別にスライドショーなども作成しています。本当はすべての開催でそうしたいのですが、その辺はあがり写真から構成力やら時間的な問題まで含めてなかなか。

ともかく百聞は一見に如かず!ということでペロリ。

http://kurumi0328.com/report

できれば、撮影会に参加いただいたみなさんの写真を用いて作成した「BOSO 2nd」なんかが、色んな意味で情報を読み取れて面白いかもです。

BOSO 2ND
http://kurumi0328.com/miraclemin/images/boso2/index.html

 

ぜひぜひチェックしてみてください。写真好きが撮影会やってんなーってことが伝われば嬉しいなと思っております。

 

自分で撮って、自分で練って、自分でページを組む
めちゃんこ手間です、好きじゃないと無理

撮影会の広報に役立てるために、うずらフォトでは主催が現場写真を撮影することも多々。進行を考えながら、周囲に目配りをしつつ、あれこれ考えながらもすいすい撮っちゃえるのは、この撮影会甩のメイキング写真という案件をルーチン化しているから。たくさんの宣伝記事を書き、たくさんの企画を練り、ページを組み立ててきたから、見えないところ何百回も自分の撮った写真の不甲斐なさに怒りまくりながら作業しています(苦笑)

 

 

欲しいときの写真がないわけです、ページを構成する側としてはウリたい部分のテキストを書きます。ダメ押しに写真が欲しいわけです。でもそれを(自分が)撮ってない・・。そうなるとページの訴求力が落ちます、結果、イベントが振るわない。とにかく毎開催ごとにこの反復です、白ホリだったりハウススタジオだったり、ストリートだ遠征だ公園だ夜だと目まぐるしく変わります。けど解法はあるわけです。

 

ページづくりの部分に関しては、よくシンプルにすれば?と助言いただくこともあり、本当に嬉しい限りです。ただ、ここが一番の楽しみでやっている部分。ここが崩れたら写真も相当ゆるくなります。時間と場所、出演者のテキスト情報のみになるかも。いや、これが撮影会スタンダード?

各社ともにこのスタイルになったときは、うずらフォトが率先してテキストオンリーで参ります(苦笑)

 

 

 

露出とか撮り方とか、正義を強制するのではなく、むしろもっとたくさん撮っていただきたいと思います。撮影会シーンのなかでも強烈に写真が好きな部類に入る主催やってます。僕も日々撮ってます。

 

 

 

 


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