
電車のなかをはじめ、街角でスマホを操作する大勢の人を見かける。
ゲームをするか、SNSをするか。大半の人がそうじゃないかと思う。
僕はもう長年、SNS人生の大半といっても良い年月を、告知や宣伝を行う側として利用してきた。
数々のSNSにも触れてきたし、ツイッターについては昔からその利便性を理解できずにいた。
発信できる情報量が薄い、そう判断していたからだ。
宣伝、集客。この2つの事柄が常に付きまとう人生はなかなか気ぜわしい。
メールマガジンの可能性なんかをいまだに真剣に考えたりもする。
現在ツイッターがもっとも利用しているSNSともいえる。
理由としては、そこに顧客が大勢集中しているということ。
投稿が簡単であるということ。
安易に投稿できるがゆえの失策もある、自身もそうであり、そういうシーンもよく見かける。
発信するという点において、たいした内容でもない事柄を放り込むには都合が良い。
インディーズにも便利だ。
そういう意味で一般的にも愛され、世界中で最も日本人がツイッターを愛している、そういう結果にもなっているのだろう。

撮影会シーンにおいてはどうだろう。
毎日、各撮影会側からの集客を目的とした宣伝攻勢が続く。
これに僕も遅れじと乗っからないといけないのだが、持って生まれたこの怠け癖のおかげで置いてけぼりをくらいがちだ。
撮影会に参加する側の人々にとっても、撮影した結果を公開するには適当な場所だ。
ブログよりも文章を書かずとも良い。
写真だけのアップでも適当に格好がつく。
モデル側もツイッターを頑張っているので援護射撃になる。
「いいね」というツイッター上においてのみ流通するポイントをゲットするために躍起となって、ある人にとっては「いいね」を獲得するためにカメラを手にしているのでは?といった現象も。
結果、疲れる。
よく聞く電通の社訓。
- もっと使わせろ
- もっと捨てさせろ
- 無駄使いさせろ
- 季節を忘れさせろ
- 贈り物をさせろ
- 組み合わせで買わせろ
- きっかけを投じろ
- 流行遅れにさせろ
- 気安く買わせろ
- 混乱をつくり出せ
上記が実際にそうなのかどうかは別として、なるほどと思う部分もゼロじゃない。各撮影会が上記のルールに従ってブランディングできるってのならスゴイことになりそうですよね。
でも、ツイッターに顧客が集中することで案外楽チンに実現しちゃっていたり、、するわけです。
- もっと使わせろ
- もっと捨てさせろ
- 無駄使いさせろ
- 季節を忘れさせろ
- 贈り物をさせろ
- 組み合わせで買わせろ
- きっかけを投じろ
- 流行遅れにさせろ
- 気安く買わせろ
- 混乱をつくり出せ
とにかく渾身の一枚を消費させる。
これによって次の作品撮りを必要とさせる。
大勢のユーザーが我も我もと投稿することで競争原理も働く。
結果、疲れる。
「俺はこんなことのために写真を撮っているわけではない」そう思う人も出てくる。
のんびりペース、というか各自のペースでOKだと思います。
のんびりペースでもOKだけど、確実に語るべきことは語るべきと思うのです。文章だけじゃなくて、カメラマンなら写真で。
写真ならアップしている、語っている。
そうおっしゃる方もいると思います、でもツイッターでは十分ではないような、、そんな考えをもっている人間です。
ブログがいいと思います。
写真だけでも良いと思いますよ、ギャラリーとして。
被写体の中には覚悟を決めて撮られている人がいます。
その人たちの想いを果たすには、やはり相応のインスタントじゃない場所が良いと思いますし、載せられた側の気分を考えてみても特別な感じがするほうが良いと思います。
展示会を行う際には、用紙や額縁にこだわってみたり、それと同じです。
楽だからツイッター、そういう方にアドバイス。
SNSをやんないってのがもっとも楽だと思います。
僕が撮影会をやっていなかったら、ツイッターなんてやってないでしょうね。
カメラをやっているなら、カメラマン名義で書いているブログの宣伝はやっているかも。
「モデルたちに撮った写真を届けられないじゃないか」
大丈夫です、モデルたちはみなさまが想像する以上に努力してあなたの写真を見つけ出します。
またその能力に長けています。若者でありますから、IT技術をふんだんに活用して、自身の仕事結果を獲得します。
マニアックなSNSに投稿している場合であっても、その写真が欲しい!と思うような理由(写真が上手とか、写真が上手とか、写真が上手とか)があるなら、絶対に被写体本人はその写真を手に入れることができます。
想像してみてください。撮られた側になってみて。
ともかくも、僕は少なくとも、ツイッター社のためにボランティアカメラマンはやってないでしょう。
僕が撮影会を主催していなかったら、ツイッターなんてやってなかった。
写真をどう発表していくか、カメラマンたちのセルフブランディングが活性化される2017年でありますように。
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