背景紙開催の醍醐味

常々、背景紙や白ホリでの撮影は頼るものがありません。

そのため構図もきちんと四方を均等に余白をつくるなどの制御も必要となりますし、ライティングを施すことの意味合いも大きくなります。それに何より被写体の魅力という素材そのものの勝負に至ることもあって、なかなか撮影会シーンでは数を見ない開催の種類です。

 

 

うずらフォトはそもそも「スタジオ屋として出発した」という理由から、この背景紙開催は基本にしてすべてといっても良い開催企画となっています。この辺が他の撮影会さんとはテイストを大きく違えるところでしょうか。またMGRA写真教室との密接な距離感があったことも、ハイエンドユーザーを刺激してやまない企画内容を生み出す素養となったと考えています。

 

そんな白ホリ、背景紙開催。

華やかなGWの真っ只中に行ってまいりました。今回は自社スタジオ。

全3部構成、部が深まるごとにだんだんとライトも減り、影が増え参ります。

Studio P'にて撮影会中

開催中の模様、メイキング写真の撮影を行います。

 

屋外ロケなどに比べて、スタジオでのメイキング撮影はライティングの庇護の元ではなく、その外、アウトレンジからのアプローチとなるため、なかなか厳しい状況が続きます。

明るめなモデリングランプをもったストロボ照明機材とはいっても、なかなか渋いものがあります(笑)

とは言え、かつて中野にスタジオを有した時代はさらに室内も暗く、常時暗所開催難易度★★★★★といった状況でありました。

それに比べれば今なんて、って思うわけですが、今度は目が肥えてきてしまっているわけです。

 

 

かうてはOKラインだった写真も、今じゃ「うーん」なことも多く、闇雲にISO感度をあげて撮っても色気のない写真に。結果そんなメイキング写真では、お客様の魂を響かせることなんて出来ず、結果メイキング写真の持つ役割を発揮できません。

 

 

そんな状況で何かのせいにするのは簡単ですが、やはりここは立ち向かいたいもの。仕事ですし、打開策を講じて当然ですよね。

 

撮影会、参加いただいた皆様のアシスタントとなりライティングを組む、そして超絶美麗に撮影いただく。

ここまではまず基本セット。そのうえで、状況写真もそれに負けない感じで撮る!個人的な楽しみのひとつです(笑)

 

 

今回のメイキング撮影で意識したこと

  • シャッター速度は1/250から1/500で縛り
  • ISO感度は上記の設定値の都合からも3200くらいまで使用
  • F値は4から5.6の間くらいで
  • 椅子やスタンドなど、手ブレ回避を頑張る

といった感じです。何かしら毎度メイキング撮影時は個人的に○○縛り大会が催されています(笑)

 

当然撮影したデータはなかなかにノイジー、処理のレシピとしては

  • Lightroom処理ではなく、Nikon純正のRAW現像ソフトを使用→暗い写真の場合、繊細な再現性は純正ベースが好き、ノイズリダクションも綺麗な気がする
  • 上記処理で作成したtifをPhotoshopに受け渡し、さらにNIK COLLECTION上でノイズ処理
  • 仕上がったものを最終的にLightroomのカタログに格納

こんな流れでありました。ご参考になりましたら。

 

話は戻ります、、

メイキング撮影はメインライティングの外、アウトレンジ戦法でなかなか厳しいってお話。でも、とは言え、、少しでも綺麗に、魅力的に。

その試行錯誤がスローシャッターであったり、その精度を高めるための方法論だったり、工夫やアイデアを生みだしてくれた気がします。

それらがひとつひとつスピンオフし、新たな開催テーマとして独立しているのもなかなか興味深いわけです。

 

 

融和と協調、そして闘争。そんな感情がぐるんぐるんめぐりながら、うずらフォトのスタジオ戦は熱気を帯びていきます。部を深めるごとに打率もあがり、そしてインパクトも、カタルシスもギュンギュン上昇します。

 

 

この上昇した熱気というかムード、それが出演者にも伝播し、結果より良い表情を引き出す一因にもつながります。

人間を撮る以上、こういった士気の問題はとても大きい要素だと思います。会話ひとつ、BGMひとつなかなか馬鹿にできません。(これらは大きなタレント事務所さんとの撮影では本当に毎回勉強になります)

 

この辺がうずらフォトの写真を作り出すためのスパイスじゃないかと思います。

戦友であり同時にライバルであり、そんな関係性をもったうえでの撮影後のオフ会は朝まで続く恐ろしい状況になっている次第です(苦笑)

 

 

今回、はじめましての方も多くお越しいただき、この種のスタジオ開催の愉しさを知っていただけた、、、、はず(^^;)

この手のフォーマット、背景紙とライティングの飽きない世界ファンが増えてくれたらいいなぁと思った初夏でありました。

 

そして本日はMGRAコラボ。伝統のシリーズ最新作、今回で22回目。ここ数年コラボペースは落ちましたが(合同大撮も始まったし)、やはりこの直接コラボが一番安堵です。テクニカルな内容の本日、モデル側の力量に大きく頼る部分も多い内容。

 

ワクワクが止まりません。

笑顔のまま、会場でお会いしましょう!

私はこのまま5/6 ロケハン企画をセットアップし終えてから現場に向かいます。

 

 

追伸、伊豆大島開催。メンバー揃いつつです。予定している方で、イベント告知前にでもぜひ!な勢いの方はお急ぎください。残り枠、僅かです。

 

 

 

 

 

おしまい。

 

 


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