ここ約一ヶ月ほど、朝9時からのストリート撮影を行い、ロケ地に比重をおいた企画を連戦してきました。
どの日程もお天気上々で、とても良い撮影が出来ました。同時に時間帯の恩恵もあり、人出の少ない時間帯に撮影が行えるのもメリット。そしてこの時期の午前中特有の柔らかな光を追い風に、自然で楽しくも奥深い状況を武器に撮影できました。
冬の朝、ストリート撮影の楽しさを満喫中のうずらフォト
今週末もそれに倣った晩秋、初冬ならではのストリート展開を実施します。土曜日は個人的にその白眉。ロケ地そのものは撮影会的な宣伝効果を望めない場所を選定しました。
幡ヶ谷・初台ラインです。
書道で言うところの「永」の字、それが幡ヶ谷・初台ライン
いわゆる永字八法ってやつです。
永字八法(えいじはっぽう、えいじはちほう)とは、漢字の「永」の字には、書に必要な技法8種が全て含まれているという事を表した言葉。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E5%AD%97%E5%85%AB%E6%B3%95
その永字八法的なストリート撮影に適した場所が今回のステージ。
定番だからこそ、冒険したくなる妙
この場所は、撮影会で何度も、そして個人的な撮影練習を加えるならば相当な数の撮影が行われた場所になっております。
背景としてのその可能性の高さを確信したエリア。
抜け、立体構図などあらゆるパターンを得られるまで深めました。この場所を利用することのメリットは言わずもがな、「知り尽くしたロケ地」と言えます。
同時にそこにこの季節特有の光が入ることで、もはや王道・鉄板の展開しか見えません。
故に、この定番の場所にこそ、我々を次のステップに導いてくれる可能性が秘められている、と考えるわけです。
安定、定番、鉄板だからこそのチャレンジ、冒険が可能になっていると考えています。
グラビア撮影における撮影場所の役目、それは余白
風景としてはごく一般的ではありますが、背景として、さらに追求するならば余白としての完成度はどの景勝地にも劣らず、と自負しております。(ちょっと言い過ぎ)
主目標は当然ながらモデルであります。この当然として当然すぎるテーマ、案外見落としてはいませんか?
ついつい背景に影響されて、主体が確実にモデルである!と言い切れない写真、そんなことってありませんか?
異論はもちろんございますが...
もちろん、背景との融合性こそが屋外撮影の・・というご意見もあることと思います。僕の場合の都市型ストリート写真は、ファッションフォト的な、スナップのような要素も多分に含むものをイメージしています。
住宅街、しかも同じ場所で5年撮り重ねてわかったことがある
この平凡な背景こそ、もっとも主役を際立たせるのに効果的だ!
..ということで4-5年くらいは中野界隈の住宅地を掘り下げてきました。その集大成的な存在がこのコースなのかも、と思ったり。
週刊誌100冊以上のグラビアを分析してわかったこと
本開催において商業誌グラビアページや、写真集十数冊を分析しました。
結構なデータを得られることができました。作画において一片の迷いもないほどに、素晴らしい方程式が某週刊誌グラビアページには隠されておりました。
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この書籍にもヒントがありました。思考のプロセスを盗み見することで、あらゆるパターンに対応できる組手をまずは得る。その反復のその先に個性が待っていると思っています。
写真大喜利、昔からK山がやってきた練習方法
ちょっとずるい宣伝方法ではありますが、何事もルールがあって、それにはちゃんと意味があるってことです。超基本的なことですが、超重要ですね。
今回は写真大喜利的な展開。
で、ありますからスタンダードから奇抜なものまで、確認や新ネタを得るために資料に没頭してみました。この辺は勇者の会なんかでも語ることができたら、とは思います。
この写真大喜利、うずらフォトになる以前のスタジオ時代から行ってきた練習方法です。スタッフのスキルアップにも使われましたし、僕個人としても毎夜毎夜のスナップ、練習に活用してきました。今回はそれをイベントにしちゃおうってことで・・
お天気は間違いなさそう!
ともかくそんな撮影会、12/1(土)。
余白の描き方、構図など。それを踏まえて、各所で大喜利的なお題を投げて、それにカメラマンさんたちが各々の趣味嗜好で写真に仕立てていく、そんな撮影会を予定しています。
ご参加お待ちしております\(^o^)/
http://photo.uzra.jp/event/2018/12/01_street_hatagaya_kurumi.php
おしまい(*´ڡ`●)
[amazonjs asin="4768309100" locale="JP" title="販売員だった私が売れっ子フォトグラファーになるまで"]最後にもう1冊、これも思考プロセスを鍛えられる本です。結局、方法論は多々あるのですが、なぜにそれを思ったか、選んだか、という部分に大きな答えがあります。撮影も結果的な露出設定値なんかよりも、どうしてこれを選んだ、撮ったといったプロセスにこそ大きなヒントがあると思うのです。そのプロセスの見抜き方を鍛えるには、やはり他人のそれを多く知る必要があると思いました。思いましたので、ご紹介♪