ロケ地について。
撮影会をやっている以上、毎回の企画ごとのコンセプトを「異なるもの」にして「魅力的に見せる必要」があります。収益的な都合の話。
工場夜景は人気だけど、工場夜景そのものの魅力をポートレートに落とし込むのは実はハードルが高いと思ってる
看板が多い町中なんかも、おすましした顔の後ろに「家系ラーメン」とか看板あると台無しだし
でも撮影のみを考えてみた場合、同じルートでの撮影ってどうでしょうか。
いろんな考えがあると思いますが、K山は同じルートの強みに注目します。
たとえば、
・新しいモデルさんを撮る場合
・新しいカメラや機材で撮る場合
手慣れたロケ地から得られる効果、安定した撮れ高を期待できます。
また、趣味人的な見解でいくと
同じルートでも、前回に見えて来なかったものを発見する楽しみ。
それを見つけることこそが、この趣味の醍醐味とも言えないでしょうか。
K山は、「ファインダー」って言葉が大好きで、つまり見つけるわけです。それぞれの視点、着眼点で。
これの対局にあるのが観光写真。
・金閣寺をバックに記念撮影、
・東京タワーをバックに記念撮影、
・浅草、横浜・・
こういう撮影はもちろん良いのですが、こればかりではちょっと厳しいわけです。手応え的にも。
K山の考え方ですが、やはり主役は人物で、ロケ地はサブ。あくまでも主役のためのオカズ。そう考えてます。(ロケ地ベースでの企画の場合は異なってきますが)
人物を引き立たせるための要素、これがあれば十分 って考えもあります。
たとえば
・路地
・石や鉄の質感に情緒のあるオブジェクト
・グラフィティアート
・金網
・抜けの良い通り
などなど
定番スポット、あくまでも主役を邪魔しないもの。
その場所固有のモニュメントではなく、
アイコン的な存在さえあれば、あとはモデルと光と構図で仕立てる。
ストリート撮影はそれを発見し、どう料理するか、それぞれのクリエイターの個性の違いを楽しみ合う。そんなリア充趣味だと思います。
だから僕は少人数展開がやめられません。効率的にも絶対そのほうが良いから。(自分じゃ見つけられないものを発見できる心強さ)
ただし撮影会という商業的理由で、新しいロケ地を繰り出す必要があります。
それにお客様側にしても、「写欲」がソソるものを提示して欲しいっていう気持ちもありますよね。
ニーズに応えるべく、日夜地図とにらめっこし、脚と目と勘で町を練り歩くわけです。
統計的に蓄積したログと、そしてインプットされたアートや作品などからのインスピレーション、これらが掛け算になって写真になる。
とても崇高で、楽しく、興味深い最高の趣味だと思います。
今週末もそういう意味で、裏付けされたエース級のロケ地をセットアップ。
主催する僕としては安心も安心級。
字面からも派手な見栄えはしませんが、開催実績からして鉄板なセレクション。神回が期待できるラインナップ。
どうぞご賞味ください\(^o^)/
おしまい。