
昔、書店でアルバイトしていたことがあります。その仕事をはじめるにあたっての面接時、とても印象的だったことがあります。
「どうしてうちで働きたいの?」
よくある質問に、「本が好きだから」と答えた自分を覚えています。
熱意をこめたような気がしますが、おそらく相手には全然響いて無いんだろうなと今では思います。
伝える手段は言葉だけじゃない。
「写真が好き」とはモデルや主催としては常套句。しかし、それは同じように伝わりづらい、もしくは伝わっていないような気がします。(個人的感想です)
では、どうすれば伝わるか。
それを感じて、このコンテンツが生まれました。
星野くるみ画像掲示板。撮影会で撮影いただいた写真が寄せられる僕たちにとって、極めて重要な意味を持つ掲示板があります。
その掲示板から、被写体でもある星野くるみ本人が選りすぐった写真。それを連作にするべく順番を決め、構成しています。
そのスライド、数にしてもう100本以上をゆうに超えています。(数えると、もっとあります)
長い時間をかけて写真を選ぶ、並べる
自分が撮影した写真であっても、連作構成はなかなか難易度の高いものです。
他人が撮影した写真、しかも連作を意識したかどうかわからない状態の写真を、うまくまとめあげる作業はかなり大変だと思いますし、写真をよく見る必要があります。その写真の意図とか印象なども汲み取る必要があります。現像やレタッチとはまた異なった流れでもあるのではないでしょうか。

そういう流れを何回も、何十回も、いや何百回も経て、おくるさんがコツコツまとめているコンテンツ。ぜひお時間のある際に見てやってください。
「結構たいへん何だよなー」、彼女はそう言いながらも楽しそうに編纂しています。
言語を上回る視覚情報の連携
写真を撮る側として、モデル本人が写真に向き合う。このコトはとても大切なことだと思います。これからもスライド数は、彼女が活動している間、増えていきます。
タイトルをのぞいて、ほぼ無言のコンテンツですが、それだけに言葉以外で多くを語っている空間だと思います。写真に関わる人だけがわかる言語以上の言葉が、ここには充満しているのではないでしょうか。良し悪しだけで推し量れない、賑やかなおしゃべり空間をお楽しみください。
少し大げさに話をしましたが、ご覧いただければ幸いですm(_ _)m