「寄り」の目的は「征服欲」ではなく「魅力の伝達」にある

ちょっと頓知みたいな話をします。

撮影会あるあるで、「思わず寄っちゃうんだよねー」とか「寄りばっかり撮っちゃうんですよ」とかとかそんな話が行き交います。

そういう自分も寄りは迫力があって好きな構図のひとつです。
寄りのニーズがあると判断し、クラムシェルを打ち出したイベントも数度実施しました。背景紙企画でも好評のターンに育ちました。

いざ撮るとなると冒険家的な好奇心と探究心の発揚からか、顔のアップを撮りたくなるものです。それだけ顔には情報があり、わかりやすい記号が集合しています。男女関係なく日常的にこの記号に大きな影響を受けて生きているとも言えます。

しかしだからといってクラムシェルは顔アップのために限定した目的でもなければ、寄りの目的は顔を大きく写すだけに非ず、、ということを感じました。

「寄り」も他の構図と同様に、対象の魅力を伝達する手段です。お顔を大きく撮るだけで、それが実現するでしょうか。もちろんNOです。

顔で魅力を魅せるには、化粧や光はもちろんですが、そういった技術的なものとは別な要素も必要です。というかかなり重要です。

それは、魅力的な状況であるということ。その場が。撮影者によってそれを仕向けることができればベストです。その他、アシスタントやその場にいる別の人間を利用して、その状況を作ってもいいし、バックグラウンドで流れ曲や匂い、なんならプリプロの際のトーク、甘いおやつなどで構築しても良いんです。

おくるさんのキャラをつくるのはカメラマン

それとも、「一切そういうことはやらない縛り」で、全部の写真に打ち勝つのはちょっと至難の業。人それぞれのアプローチ方法があります。キャラもあるし。模索されることをお薦めします。

魅力とはなんだ?
そこは探究の楽しみの範疇ですから、ご自身の中から答えを拾い上げていただけたら。

ただ、漠然としていてわからない!という方のために、誠に僭越ながら私の個人的な方針や作意など、日々吐露しております。参考というか反面教師にでも役立てていただければ幸いです。

ということで、物理的に顔アップの写真ではなく、その人の魅力が伝わる写真を撮りましょう。
そのためのハウツーというか修行みたいなものは、うずらフォトの現場で毎回実施しています。

ぜひご活用ください。

おわり

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