お客様か、カメラマンか。

今回のケンコー・トキナー企画は、「小さな機材でも変わらない結果」ということをテーマに。

いつもは大型ストロボ展開でGOしているのですが、フォトネクストのこともあってメーカーさん側は機材搬出の段取りで大忙しのタイミング。

そのバタバタをぬってイベントをやらせてもらおうという企画です。

限定条件を楽しむ撮影会

「現場には小型のストロボならモノによってはあります」という事前情報をキャッチしていたので、ならば逆にそれらを活用してでも、いつも通りの結果を得に掛かろうじゃないかという企画になりました。

今回の面白いポイントはそこらへんだと思います。

イベントページからの転載ですが、肝をまとめたテキストはこちら。

機材の進化は自分の手柄ではない

カメラも照明も、恐竜の進化みたいにどんどん進んで、もう充分じゃないかというくらいのところまで来ている感はあります。

「カメラかえても写真は変わりませんよ」というある常連さんの意見が脳裏に浮かびます。
確かにそうだなぁ、やはり重要なのは撮る側の意識、意図、審美眼ではないか。

しかし、その作家性とも言える撮る人間の美学や哲学を表現するためにはカメラやレンズ、照明機材の支援も大事なわけで・・ぐるぐる巡ります。

撮影現場という非日常を楽しむスキル

カメラファンや照明ファンといったマニアのための、ベンチマークテスト大会のみに陥ってしまうのだけは避けたいとは日々思います。自分も照明が大好きだから、気持ちは重々わかるのですが、同時にモデルを抱える立場。モデル役の気持ちもわかります。

少し前までの撮影会、いや、自分の身の回りのシーンにおいてはモデルの作品への参画が足りなかった。そこは今、猛省の日々です。

作品への参画?と思われるかもですが、概念としてはゴールの共有。
ゴールを設定するのはこれまで通りカメラマン側でも良いと思っています。
画作り担当なわけですから。

しかしその落着点をカメラ・モデルが共有できることで、表現の深みが出るのに、照明やレンズなど「画力」に関する箇所への執着が横行されてきたことへの猛省です。

週末芸術家、大歓迎

今回の企画も機材的なテーマではありますが、同時に作品づくりにおいての大事な部分もセットで盛り込みながら推進していきたいと思います。

おそらく世間的な流れには何ら影響しないとは思いますが、うずらフォト界隈ではこの哲学というか美学というか、そういう創作活動に対しての意識と喜びが満ちた空間になればいいなと熱望しているところです。

現場にてお会いできることを楽しみにしています。

おしまい(ヽ´ω`)


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