ポートレートやファッション写真。
見る人によって様々な印象を受けますが、こんな質問をいただきました。
「初心者と上級者の一番の違いは何ですか?」
今回はこの質問に向き合います。
ざっくりと考えていた初心者と上級者との違い。
言語化することで見えてくるものがいくつかありました。
いくつか特に注目すべき点だと感じたことをご紹介します。
技術的なスキル
上級者は、カメラの設定や扱い、照明技術、Photoshopでの編集などポストプロダクション、
写真についての技術・理念などをよく理解しています。
機材を保有しているだけではなく、効果的に使いこなすという部分も特徴的です。
初心者の方はスキルや知識のほかに、
ノウハウ、ホスピタリティの向上など身につける途上にあると言えます。
創造性
上級者は創造性も豊かです。
ファッション写真やポートレート写真では、写真を構成するためのアイデアが欠かせません。
写真を見る側は、新しい方法や価値観を求めています。
上級者は他のフォトグラファーとは異なる解釈、一線を画す写真を撮影することができます。
日常からアイデアを探しています。
初心者の方は創造力を伸ばす段階のため、
既視感ある写真を重ねるケースが多いかも知れません。
ただ、その一つ一つの完成度を追求することで、見えてくるものもあるため、
既視感のある写真が絶対NGとは言い切れません。
経験
上級者は、とにかく多くの経験を積んでいます。
その経験は、撮影のいかなる状況においても正しい判断を下し、
撮影中に発生する問題を的確に解決することができます。
モデルとの接し方やポーズへの理解はもちろん、
現場の空気づくり、客観性なども優れています。
自己中心的ではなく、その場にいる者全員、写真を見る側のことまで意識できます。
初心者は、自身の撮影技術を研鑽している途上のため、
第三者へのフォローまで手が届かないこともあると思います。
しかし、客観性が重要だという「意識」は、今後の成長において間違いなく大きなプラスとなります。
自己評価
上級者はとにかく、客観性が優れています。
自分の写真・作品を客観的に評価し、必要な変更を躊躇なく加える能力を持っています。
そして、それに伴う建設的な批評なども前向きに受け止め、
自分の作品の向上・改善に役立てることができます。
ビギナーのうちは、自身の作品への批評は耐え難く、
なかなか受け止められない方も少なくありません。
良い写真をつくるためなら、どんなものでも取り入れるという貪欲さがある方が、
素晴らしい写真を生み出している姿をたくさん見てきました。
以上、簡単ではありますが上級者と初心者の違いをピックアップしてみました。
参考になりましたら、とっても嬉しいです。
皆さんの写真ライフがより豊かで楽しいものになりますように。