35mmという焦点距離は、自分にとって写真の原点です。今回は35mmで幡ヶ谷で素振りしてきた模様をお届けします。
35mmにした動機
ここ最近はヤシカ・コンタックスマウント(Y/Cマウント)のPlanar 85mm f/1.4の描写に心惹かれ、常用といっても良いくらいに何を撮るにしてもこのレンズと共にあります。
35mmの楽しさを忘れてしまいそうな怖さに苛まれたので、今回はアサヒペンタックス Super TAKUMAR 35mm f/3.5で撮影してきました。
場所は幡ヶ谷、夜に出向くことにしました。撮影会でも夜間撮影を強化していることもあり、光の捉え方の確認は欠かしません。
結論として.. f/3.5は暗かった!
結論としてf/3.5は少し暗いかも、という結果になりました。
いつものPlanar85mmは、f/1.4。随分その恩恵に甘えさせてもらっているんだなという印象に。
そのため高感度での撮影が軸になるなと思い、それならいっそのことモノクロ縛りでの撮影に持ち込み、ノイズも味にしてしまえばいいと判断しました。
明るさに苦慮した序盤戦でしたが、写りについては特段問題なく・・問題ないどころか普通に満足の行く結果をものを見せてくれます。
MF撮影は手間ではなく、立ち止まるキッカケをくれる
マニュアルフォーカスでの撮影は、見せたい部分に明確なアクセントを残すことができるため、仕上がった写真にも、より気持ちがこもるような気がします。
夜間においてモノクロ縛りというのは一見難しそうに見えますが、実際は灯りさえ把握できればきちんと撮影ができるため、夜間撮影のトレーニングとして最高のものだと自負しています。
うずらフォトの撮影会は、陰影表現に力を入れています。その都合、ライティングも印象的なものが多く、路上スナップに出ても同様です。美しい陰影を探して歩きます。
ミラーレスカメラは、モニターに露出結果が反映した像が映し出されるのでとても便利です。肉眼で撮影結果を予測できない間は、このモニターを眺めながら歩くことで撮影するまでもなく結果をイメージでき、時間を短縮できます。無駄な写真を撮影しなくて済むのは時短となり、ロケ本番などをより有意義なものにしてくれます。
良いじゃないか、Super TAKUMAR 35mm f/3.5
今回アサヒペンタックス Super TAKUMAR 35mm f/3.5を利用して改めて思ったことは、仕事での撮影とは異なり、自分の撮影においてはデジタル的な写り過ぎるものよりも、味のある画が好きだと確認できました。何十年も前の、それも数千円から購入できるレンズであっても、自分が欲しいと思う写真を生み出してくれます。
理想の35mmを見つける、それが今年のテーマ
趣味という贅沢な世界において、満足のいく写りを探す時間すらも楽しく、醍醐味ではないかと改めてそう思いました。いま常用しているPlanar 85mm/1.4に匹敵する満足度の高い35mmのレンズを求める、、これが今年のテーマになりそうです。
夜の幡ヶ谷は、いつも以上に優しい表情を見せてくれたような気がしました。
おしまい(´ε` )